リーダーならビジョンを示せ

「この職場の責任者として、田所さんにはビジョンというものが無いんですか?」
サムライジャパン」に込められた意味とは――リーダーならビジョンを示せ

 ビジョンを今まで考えたことない人にとって、「ビジョンを示してください」と言われても首を傾げるしかないよね。この記事読んで、頭の中でぐるぐるビジョンっていう単語が回り続けて、さっきようやくビジョンの正体が未来を想像することだって気づいた。
 そう考えると意外と簡単な話で、上の記事では「リーダーならビジョンを示せ」なんて事言われてるけど、別にリーダーだけに必要な話じゃない。例えば、バイトを始めるとき、僕なら給料日の事やバイト仲間と輪を作ってる姿を想像する。例えば、受験勉強をするとき。就職活動を始めるとき。将来の自分は、きっとこうなってるだろなー、などと想像する。それがビジョン。
 あとはそのビジョンを現実にするための努力を重ねて行くだけ。ビジョンが決まればミッション(目標、達成しなければならない項目)が決まる。よく聞く話だけど、ようやく腑に落ちた。バイトしてたときに、会社の社訓かなんかで「ビジョン=〜〜」「ミッション=〜〜」とか暗記させられて、仕事始めに声出ししてたけど、こういう話だったんだなぁ。分かりにくいよ。もっと頭が悪い人の事を考えてくれ。*1

 「ビジョンなどという夢のような話より、今の我々は具体的な目標というゴールに向かってまい進するときだと思っています」

 この発言から田所さんがビジョンについて勘違いしていることが分かる。ビジョンがあるからそれを達成するための「具体的な目標というゴール」がある。ここで示されている目標は、状況から察するに自社が提示しているゴールである。ビジョンなんて考えたことなかったし、まだ就職もしてないのでここから先は想像だけど、自社が提示しているビジョンは「プロジェクト終了時には、自社に○○程度の収益を出す」みたいなものではないだろうか。このビジョンに従って、「具体的な目標というゴール」が定められている。そして、現場の大久保さん(一番初めに「ビジョンないの?」ってキレた人)は、「プロジェクト終了時にユーザが〇〇のようになっている」あるいは、「チームの成果は、○○として出せる」などといった、主語が自社ではないビジョンを求めているんじゃないだろうか。
 リーダーならビジョンを示せ。ビジョンは、将来どうなっているかを考えること。きっと優秀なリーダーは将来のことを詳細まで事細かに想像できて、さらに、実現するためのミッションを明確に定められる人の事なんだろうな。

*1:ビジョンやらミッションやらよくもまあそんな単語を使いたがるものだ。ちなみに、大学のボスは世界観という言葉が大好きだ。それもまたビジョンと同じようなものである