面接対策:誰でもできる!自分がどういう人間かをアピールするための練習法

 就職活動やらインターンシップ、大学受験なんかの面接で面接官が求めているものは何なんでしょうか。少し前にクローズアップ現代で就職難について取り上げていましたが、年々必要な能力というもの自体変わっているようですね。あまり詳細に覚えていませんが、今年は「即戦力」というものを求めているそうです。また、当然のことですが業種や職種によっても大きく必要な能力は異なります。 相手のニーズを明確に感じ取り、それをきっちりとアピールする必要があります。

企業における採用方法を想像してみる

 企業規模が大きくなれば大きくなるほど、人材採用基準が明確になります。例えば10人規模の小さい会社であるなら、直接社長が見てお眼鏡にかなった人が採用のハンコを押されるわけです。逆に1万人規模の企業になると社長が全員をみるわけにもいかず、一定の採用基準が必要になります。例えばこんな感じ。

  • 積極性:5点
  • 営業力:4点
  • 打開力:2点
  • 以上の3つの項目の合計点数が12点を超えるものを採用する

 こんな風に適当に質問していった中で主観的に点数をつけて、採用基準を満たしているかどうかを判定するわけです。多分。

受験生はどうするべきか

 どういう人材が求められているのかは、企業研究をするべきです。企業カラーに合わせて対応していくことはある程度必要です。しかし、ここにこだわりすぎてもいけません。企業に合わせて自分は○○な力を持っています!とか言い張ったところで説得力も何もないのです。以前、コミュニケーション力があると履歴書に堂々と書いて添削してください!とか言ってきた人もいましたが、面接練習をするまでもなく対話力に欠けることを指摘し、考え直させました。嘘は身を滅ぼします。僕みたいな木端院生にも見抜けるんですから、百戦錬磨の面接官に通じるわけないです。
 何が一番いいのかはわかりませんが、僕はひとつの解答にたどり着きました。面接官に判断してもらうのです。自分の経験を語り、行動を語り、決意を語り、苦境を語ることで、どういう力を持っているのか想像してもらうのです。面接官は受験生を見るためにそこにいます。そうすると、わざわざ自分で○○力などと言わなくても勝手に判断してくれます。この学生はうちの会社に必要な力をこれぐらい持っている、と。つまり、受験生側は相手が判断に必要な材料を提示するだけでいいのです。

判断材料を提供する練習

 というわけで、相手にどんな材料を提供すれば、どんな判断がされるのかを知らなければなりません。まだ面接まで2〜3か月時間があるならば、簡単に習得する方法があります。日常的に「相手に材料を提供し、判断してもらう」を実践することです。居酒屋やバー、美容室、服飾などを代表する接客業を営むお店が狙い目です。
 日常的にコミュニケーションをとらない人はまず店員さんとの雑談に慣れましょう。居酒屋を例に挙げると
「こんばんは!今日のおすすめはなんですか?」
まあこのぐらいは勇気を出せば行けるでしょう。次は、自分の好みに合う料理を店員さんに出してもらいます。
「ちょっとあっさりしたものが食べたいんですけど、何かおすすめないですか?」
たいていはサラダとかが出てくるでしょう。今度はさらに難易度を挙げます。自分の好みに合うお酒を頼んでください。もちろん銘柄指定はNG。日本酒、焼酎、カクテルなどお酒の種類も指定せずに、です。普段コミュニケーションに自信がある人はもちろん簡単ですよね。
 慣れてきたらどんどん難易度を挙げてください。店の人相手に完璧にできるようになったら、今度は友人に対して行ってください。友人はあなたの意図を汲み取ろうなんて思っていません。どうやったら自分の思い通りの「判断」を導きだすことができるのか。下手をすると嫌なヤツになるのでやりすぎには注意です(笑)